正信偈唱和
歎異抄
歎異抄講義(上)・本文
「霊なんかない」といっても、霊の怯えというものを持っている人間がいるのですから、霊はないといくらいっても通じない。もしも霊があったとしても、阿弥陀仏にはかなわないのだと、そういっていくことが大事なところだと思うわけです。浄土真宗は、お札も持ちません。お札を貼れば祟りから逃れられるというようなことで、祈ってもらって、そのお札を柱に貼るということがありますが、そういうことを浄土真宗はする必要がないというのです。なぜか、南無阿弥陀仏が真のお守りをして下さっているからです。
摂取不捨の利益の中に私たちは暮らしていくのですから、お札もいらないのです。お念仏が守ってくださる。そういうことを「魔界・外道も障碍することなし」と説かれるのです。
(我執にとらわれる外道の教え 194頁10行目~194頁16行目)