曽我量深先生の言葉
極楽へ往くというと、良い所へ連れて行って下さるとやら・・・・いくら良い所へ連れて行って下さるといっても、自分の根性がかわらぬなら、そういう根性で極楽に往くとというと極楽へ往くというと極楽はこの世界と何も変わりがない。
極楽というのは、先ずもって極楽に往くような根性が変わって来なくてはならぬ。根性が変わらなければここに居るのも極楽に居るのも何ら変わりがない。先ずもって自分自身が極楽にふさわしい心にならなければ何にもならぬ。
極楽というのは仏の世界であるから、佛の御心が十分にちゃんと備わっておるのでなければ、極楽へ往ったって何にもならぬ。こういうことが大切なのでありましょう。
(『曽我量深選集講話集』第五巻・二六五-二六六頁)