【本文】『歎異抄』 -第七条-
一 念仏者は、無碍の一道なり。そのいわれいかんとならば、信心の行者には、天神地祇も敬伏し、魔界外道も障碍することなし。罪悪も業報も感ずることあたわず、諸善もおよぶことなきゆえに、無碍の一道なりと云々
【解説】 法蔵館『歎異抄講義』上巻・三明智彰著
現代においても、このことは大事なことだと思います。水子の祟りとか、先祖の祟りとか、そういうの祟りの話が今も蔓延しています。あるいは、「背後霊をもて」というようなことをしきりと説く人もいるのです。あるいは、霊感商法というのもあります。そういうように、人を惑わすものが出てきているわけです。ですから、念仏者には祟りなし、真の信心の人には祟りはないのだということを、しっかりと肝に銘じていくことが大事だと思います。、
(我執にとらわれる外道の教え 194頁2行目~194頁5行目)