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10月20日(火)毎朝のお経と法話の会

正信偈唱和


曽我量深先生の言葉拝読及び僧侶法話


曽我量深先生の言葉

思うように行かぬということは果して単に思うように行かぬのであるか。私はそうじゃないと思う。思うように行かぬということは徒らに思うように行かぬのじゃない。つまりわれわれの方向を間違えて居る。思うように行かぬことを思うようにしたいと思っている。それが自由だと思って居るが、その自由ということが間違っている。

われわれの本当の自由ということはそういうものでない。本当の自由ということは現在与えられて居るところに満足して行くことであります。現在与えられて居ることにおいてわれわれが不満足と考える。不満足と考えるから愈々思うようにしたいと思うのでありますが、一体現在与えられているところの境遇というものが、思うように行かぬのであるか思うように行って居るのであるが、よく静かに考えなければならんと思う。思うように行かぬといいますけれども、これは自分の考え方が間違っているのでありまして、自分の思い一つであります。われわれは現在の境遇というものについて静かに内省して見るならばどうでありましょう。思うように行かぬどころではない、実に自分にあって過分なことではないかと思うのであります。与えられて居る境遇を外に方に見るから思うように行かぬのでありますけれども、それを内面化して、一体われわれはそういうものを与えられるべきところの資格があるかないか。現在与えられている境遇というものに対して不平不満をいうべき資格があるかないか。

そういう工合に先ず自分自身の価値、力というものを求めて見れば、自分の小言をいうどころでない、自分は実に幾ら感謝しても感謝しきれない程、過分の果報を受けているということに驚かざるを得ないと思うのであります。

(『曽我量深選集』五巻『本願の佛地』二五〇―二五一頁)

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