歎異抄講義(上)拝読及び僧侶法話
歎異抄講義(上)・本文
次に、「諸善もおよぶことなきゆえに」とあります。「諸善」は、もろもろの善根・善行です。現在およぶ未来に幸福をもたらすのが善です。善といわれることは、たくさんあります。親孝行とか、約束を守るとか、困った人に手を添えて手助けするとか、また庭の掃除、玄関先の掃除。公園や神社や寺院、あるいは駅や公共の施設を黙って掃除する。人に誉められまいと関係ない、そういう奉仕藻、やはり善いことでしょう。そのように善いことをすることによって幸せがもたらされるという。そうすると、「あの人は偉い人だなあ、善い人だなあ」と、人が見るようになります。
(諸善もおよぶことなきゆえに 200頁14行目~201頁4行目)