正信偈唱和
歎異抄を読む-歎異抄講義3月27日日曜日
歎異抄講義(上)・本文
仏教の中で、悪魔が出てくるいちばん有名な場面は、釈尊がさとられる直前です。釈尊は、二十九歳で城を出て、修行者になられました。この世の地位や名誉や若さの中には本当の幸せはないということに気がついて、真実の幸せを求めて修行に励まれた。そして、厳しい修行を六年間続けられましたが、さとりを得ることができなかった。すっかり疲れ果てて、六年間積もり積もった修行の垢を、川に入って洗われて、それで川岸にあがられた。そのときも、疲れ果てて、なかなかあがることができなかったというほどに疲れておられた。この時に通りかかった牛飼いの娘、スジャータという人が、牛乳のおかゆを作って、釈尊に差し上げたというのです。
釈尊は、スジャータからの牛乳のおかゆを食べられて、体力が回復してから、木の下へ行って坐禅を組まれるわけです。その木というのが、さとりの木になったので、菩提樹というのです。その木の根元に座って、静かに瞑想に入っていかれたのです。そのときにやって来たのが、悪魔だということです。
(降魔 188頁4行目~188頁12行目)