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2016.02.28  |
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浄縁の集い(江戸川本坊)[2016年2月27日]

本日は正楽寺 副住職の斉藤研先生に新潟からお越しいただきましてお経の中にある毒矢の喩(たとえ)をお聞かせいただきました。

 

お釈迦さまに、弟子のマラクマーラが「世界は永遠に続くのですか?世界には果てがあるのですか?死んだらどうなるのですか?」などの問いをなげかけました。
それを聞いたお釈迦さまは、これらの質問の一つ一つに答えたところで人間の悩みや苦しみの解決に何の役にもたたないことを諭し、喩えとして毒矢に射られた人の話をします。

 

たとえば、ある人が毒矢に射られたとしよう。その毒矢に射られた人は、みんなに、はやく毒矢を抜いて医者を呼んで治療してもらうよう言われます。ところが毒矢に射られた人は、「毒矢で私を射った人が、どこのだれかわかるまでこの矢を抜いてはならない。また、この毒矢がどんな弓で射られて、毒矢自体もどんな素材でできているかわかるまで矢を抜いて治療してはならない」と言って、いっこうに矢を抜こうとしません。そんなことを考えているうちに、この人は全身に毒がまわって死んでしまうだろうと説かれました。

 

このことからお釈迦さまは、どうでもよいことを追い求めているうちに、一生がむなしく過ぎ去ってしまうことに気付かせ、人生にとって後回しにできない、生老病死という本当に大事な問題に目を向けさせようとされたのです。

 

私はこのお話を斎藤先生にお聞かせいただいた時にアップルコンピュータの創設者のスティーブ・ジョブズ氏の言葉を思い出しました。

 

「方向を間違えたり、やり過ぎたりしないようにするには、まず「本当は重要でも何でもない」1000のことにノーと言う必要がある」

 

そして、このマラクマーラは私自身で、まさに今私は「あなたは大切な人生を無駄にしていないか?」「それを今あなたがやるべきことなのですか?」と斎藤先生を通してお釈迦さまに問われていると感じました。
遥か昔のお経の中の昔話ではなく、時代が変わっても大切なことは決して色あせないし変わらないことを教えていただきました。

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