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5月31日(火)毎朝のお経と法話の会 (正信偈)

正信偈唱和


歎異抄


歎異抄・第二条

一 おのおの十余か国のさかいをこえて、身命をかえりみずして、たずねきたらしめたまう御こころざし、ひとえに往生極楽のみちをといきかんがためなり。しかるに念仏よりほかに往生のみちをも存知し、また法文等をもしりたるらんと、こころにくくおぼしめしておわしましてはんべらんは、おおきなるあやまりなり。もししからば、南都北嶺にも、ゆゆしき学生たちおおく座せられてそうろうなれば、かのひとにもあいたてまつりて、往生の要よくよくきかるべきなり。親鸞におきては、ただ念仏して、弥陀にたすけられまいらすべしと、よきひとのおおせをかぶりて、信ずるほかに別の子細なきなり。念仏は、まことに浄土にうまるるたねにてやはんべるらん、また、地獄におつべき業にてやはんべるらん。総じてもって存知せざるなり。たとい、法然聖人にすかされまいらせて、念仏して地獄におちたりとも、さらに後悔すべからずそうろう。そのゆえは、自余の行もはげみて、仏になるべかりける身が、念仏をもうして、地獄にもおちてそうらわばこそ、すかされたてまつりて、という後悔もそうらわめ。いずれの行もおよびがたき身なれば、とても地獄は一定すみかぞかし。弥陀の本願まことにおわしまさば、釈尊の説教、虚言なるべからず。仏説まことにおわしまさば、善導の御釈、虚言したまうべからず。善導の御釈まことならば、法然のおおせそらごとならんや。法然のおおせまことならば、親鸞がもうすむね、またもって、むなしかるべからずそうろうか。詮ずるところ、愚身の信心におきてはかくのごとし。このうえは、念仏をとりて信じたてまつらんとも、またすてんとも、面々の御はからいなりと云々

本日の歎異抄・第二条 講義文

このお念仏の教えは、親鸞聖人や法然上人が、頭が良くて、勝手に作ったというようなものではありません。お念仏、「南無阿弥陀仏」は、これは「ナモー、アミダーバ、ブッダ」というインド語の音です。インドの以来のお念仏なのです。意味は、阿弥陀仏に帰命しますという意味です。

「一向専修無量念仏」と『無量寿経』の中にあります。それから「持無量寿仏名(無量寿仏の名を持て)」というのは、『観無量寿経』にある言葉です。また「応称無量寿仏名(まさに無量寿仏の名を称うべし)」と、『観無量寿経』にあります。『阿弥陀経』には「執持名号」という言葉があります。

 執持名号、若一日、若二日、若三日、若四日、若五日、若六日、若七日、一心不乱。
(名号を執持すること、もしは一日、もしは二日、もしは三日、もしは四日、もしは五日、もしは六日、もしは七日、一心にして乱れざれば)(『阿弥陀経』真宗聖典一二九頁)

この「執持名号」とは、名前を称えるということです。「まさに無量寿仏の名を称うべし」とは、『観無量寿経』の下品下生の段に出て来る言葉です。

十悪・五逆の罪人が、命終るときに、今まで造った悪業の報いの恐ろしさに脂汗を流して、「苦しい、苦しい」「死にたくない、死にたくない」「熱い、熱い、熱い」と苦しむ。

そのときに友だちが、「阿弥陀さまのことを思いなさい、思いなさい」と、一生懸命に勧めるのだけれども、苦しくて阿弥陀仏のことを思うことをができない。「そんなに思うことができないのだったら、声に出して無量寿仏の名前を称えよう」といって、一緒に「ナマンダブ、ナマンダブ、ナマンダブ、ナマンダブ…」と、その苦しみの中から、呻き声と一緒に「ナマンダブ」と称えるそのお念仏によって、十悪・五逆の罪人も極楽浄土に生まれると説いてある。

さらに『無量寿経』の中に「乃至十念」とあります。このように、お念仏を称えるということは、法然上人や親鸞聖人が急に作り出したものではなくて、『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』という、お経に昔から説かれています。いつでも、どこまでも、誰でもできるお念仏が、仏教の一番中心の尊いなのだと、こういうことなのです。このことを、法然上人が親鸞聖人に教えてくださった。教えてくださった言葉は、「ただ念仏して、弥陀にたすけられまいらすべし」ということです。法然上人自身も、お念仏をしておられて、まだ二十九歳の若き求道者であった親鸞聖人に、「お念仏しましょう」と説かれたのです。

(親鸞におきては、ただ念仏して 44頁14行目~46頁3行目)

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