正信偈唱和
歎異抄
歎異抄・第八条
一 念仏は行者のために、非行非善なり。わがはからいにて行ずるにあらざれば、非行という。わがはからいにてつくる善にもあらざれば、非善という。ひとえに他力にして、自力をはなれたるゆえに、行者のためには非行非善なりと云々
本日の歎異抄・第八条 講義文
日常私たちが、仏道修行に関係しなくても、人を分け隔てしてものを見るときの例がここに出ているわけです。今は身分制度というのはないはずですけれども、収入の多い少ないとか、勲章をもらった人とか、もらっていない人とか、先祖の家柄とか、なにかやっぱり貴賤ということで分け隔てする根性を、私たちは持っています。男女・老少・善悪、そういうことを問わないのが弥陀の本願のお心である。それを私たちは信心としていただくのです。
(大信海の釈 219頁9行目~219頁13行目)