【本文】 『歎異抄』- 第七条 -
一 念仏者は、無碍の一道なり。そのいわれいかんとならば、信心の行者には、天神地祇も敬伏し、魔界外道も障碍することなし。罪悪も業報も感ずることあたわず、諸善もおよぶことなきゆえに、無碍の一道なりと云々
【解説文】 法蔵館『歎異抄講義』上巻・三明智彰著
続いて、
『経』(華厳経)に言わく、「十方無碍人、一道より生死を出でたまえり。」「一道」は一無碍道なり。
(真宗聖典一九四頁)
とあります。「十方無碍人」というのは、仏さまのことであり、正しく目覚めた方、正覚者です。十方の仏さまは、みな一道より生死を出た人であり、「一道は一無碍道なり」とあります。「生死」というのは、迷いのことです。つまり仏さまが生まれる道が一無碍道なのだということです。
(無碍の一道なり 175頁15行目~176頁3行目)