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12月4日(月)毎朝のお経と法話の会

歎異抄


歎異抄・第七条

一 念仏者は、無碍の一道なり。そのいわれいかんとならば、信心の行者には、天神地祇も敬伏し、魔界外道も障碍することなし。罪悪も業報を感ずることあたわず、諸善もおよぶことなきゆえに、無碍の一道なりと云々

本日の歎異抄・第七条 講義文
今日でも、怨霊信仰というのは強いですね。たとえば、水子の魂、先祖の魂、地縛霊、背後霊などです。除災招福を祈るという気持ちがあるから、霊魂の話などに惑わされてしまうわけです。今日の宗教は、ほとんどがこの除災招福を祈る宗教になっています。家内安全、商売繁盛を祈っているだけで、自分のことよりも世界が幸せになりますようにと願う人は、なかなかいません。ほとんどの人が、自分さえよければ、自分の家さえよければと、お祈りするのが除災招福ということです。しかしながら、除災招福をどれほど祈っても、その帰りに事故で亡くなられたという事件もあります。ですから、除災招福をどれほどお祈りしても、祈ったとおりにはならないことがある。思いどおりにならなければ、次は、「あなたの信心が足りないからだ」「お賽銭が足りないからだ」といって、いろいろ理由をつけ始めるのです。これは、困ったことからは逃げて、いいところだけは取ろうとする分別、差別の心ということであり、それが迷いの心です。人生を正しく見て、吉凶禍福に迷わないような生き方をいただかなければならないのではないでしょうか。それが、お念仏の道です。困ったことがあっても、それは日にちのせいや霊の祟りのせいではないと正しく受け止めていくということが、真の生き方ではないかと思います。このようなことを教えてくださるのが、親鸞聖人の教えであり、浄土真宗なのです。除災招福ではなくて、人生を正しく見て禍福に惑わされない。そのために、お念仏が灯火となるわけです。良い日も悪い日も、お念仏がしっかりと支えてくださるのだという生き方が、禍福に迷わない人生であるといえるでしょう。

(天神地祇も敬伏し 184頁後1行目~185頁13行目)

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