曽我量深先生の言葉
自らを信ずればおのずから教人信が始めて出来上がる。だから「自信」というものが大事だ、というのが「自身教人信」という言葉でございましょう。自らを信ずるということが教化の原理でありましょう。教育も教化も大体同じことであろうとこう思います。「教人信」というのはつまり教化でありましょう。つまり自らを信ずるということが教化の根本の大切なることであります。
「自信」というのは自分の信心ということだろうとこういうように解釈されておるようであります。自分が信心を獲て今度は人にも自分の信心のよろこびを語ると、それでも解りますけれども、本当の意味は、自信というのは自己を信ずるということである。
(『曽我量深先生講話集』第五巻・二六五-二六六頁)