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11月23日(月)毎朝のお経と法話の会

正信偈唱和


曽我量深先生の言葉拝読及び僧侶法話


曽我量深先生の言葉・本文

われわれは、つまり本当に佛法というものは、優越感も劣等感も―そういうものを両方を捨てるということですよ。つまり、もう一ついうならば、人間は本当にみんな劣等感をもっているので、劣等感をごまかすために、劣等感を繕うために、劣等感を優越感にかえているのであろう。だから、優越感というようなものも、結局、だんだん掘り下げてゆくと劣等感というものになるのである。人間はね―そうでしょう、これ―。だからして、佛法は、まずもって劣等感をすくうてきださるのである。劣等感というのは、いうてみれば、つまりまあ”自暴自棄”するのであります。

とにかく、二つ並べていえば、人間を優越感からもすくうてくださる。優越感のために苦しんでおるのある。だから苦しみのもとの一つである優越感からすくうて下さる。また、今度は劣等感を起こす。その劣等感からもすくうて下さる。優越感と劣等感の両方をすくうて下さる―それを「機の深信」という。「機の深信」を読んで、人間は劣等感をもつのが本当だと―そんなふうに間違う人があるけれども、そうでないのでありますよ。つまり、優越感と劣等感と両方からすくうて下さるのである。それを「機の深信」という。

だから、「機の深信」というものが解ってくると、もう、優越感も捨ててしもうし、劣等感も捨ててしもう。まずもって佛様に頭を下げると、佛様に頭を下げることが出来れば、誰にでも頭を下げることが出来る。それがつまり優越感からもすくうてもろうたのだ。また劣等感からもすくうてもろうたのである。―それを”中道”というのである。

(『中道』昭和四三年一二月号)

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