正信偈唱和
歎異抄講義(上)拝読及び僧侶法話
歎異抄講義(上)・本文
『教行信証』の中で徳を示しているのが「行巻」です。
大行とは、すなわち無碍光如来の名を称するなり。この行は、すなわちこれもろもろの善法を摂し、もろもろの徳本を具せり。極速円満す、真如一実の功徳宝海なり。(真宗聖典一七五頁)
無碍光如来とは、阿弥陀仏のことです。その阿弥陀仏の名前を称える。これを帰命無量寿如来と称えてもいいのです。南無阿弥陀仏と同じことです。「大行とは、すなわち無碍光如来の名を称するなり」、称名念仏が大行ですと、はっきりいわれている。小さな行ではない、大行というのは普遍で、いつでもどこでも誰でも、差別なくすべての人があらゆるときにできる。それがこの称名念仏、偉大な行です。「この行はすなわちこれもろもろの善法を摂し、もろもろの徳本を具せり」、この行はもろもろの善法を摂める。もろもろの徳本を具す。すべてのいろいろのよいことと功徳の本を摂めているというのが称名念仏、南無阿弥陀仏です。
(真如一実の功徳宝海 202頁11行目~203頁4行目