正信偈唱和
曽我量深先生の言葉及び僧侶法話
曽我量深先生の言葉本文
分限ということ、分限に安んずるということを知らしてもらった。だからしてこっちの方から、もっと下さいとは申しません。南無阿弥陀佛、これ以上の願いはない。もう一切の志願を満足する。
しかれば、名を称するに能く衆生の一切の志願を満てたもう。
そんなわれわれの中にもお念佛をいただいてもまだ不平をいうものでしょう。それはお念佛のいわれがわからぬから不平をいうものであるのはどういうものでしょう。それはお念佛のいわれがわからぬから不平をいうのだろうと思います。そういう人はお念佛の尊さが分からぬ人なんでしょう。お念佛の尊さとは、つまり、相対有限の中に絶対無限があるということである。相対有限を知り、相対有限に満足すれば、相対有限がすなわち絶対無限である。それを南無阿弥陀佛というものでありましょう。