正信偈唱和
歎異抄講義(上)拝読及び僧侶法話
歎異抄講義(上)・本文
お念仏は、火に焼けないし、水に流されない。増えたり減ったりしないのが、お念仏の功徳です。しかも、ただです。阿弥陀仏の「御もよおし」にあずかって、お念仏するのです。「阿弥陀仏さま、お礼したいのですが」といっても、お礼の品はいらないのです。阿弥陀仏は、「信心を持って礼にしてください」といわれるだけです。つまり、むなしく過ぎることがない人生をいただいて生きてほしいというのが阿弥陀仏の本音なのです。そういうお徳があるから、「諸善もおよぶことなきゆえに、無碍の一道なり」と、親鸞聖人はいわれました。お念仏する身になったのだから、もう碍り無き道を歩むものである。真の仏法には祟りなしと、しっかりと肝に銘じてお念仏をもうしましょう。
(真如一実の功徳宝海 205頁7行目~205頁13行目)