正信偈唱和
歎異抄
歎異抄講義(上)・本文
親鸞聖人の師匠である法然上人のところへ、熊谷次郎直実が訪ねていったという話があります。真実は、須磨の浦で平敦盛の首をはねた人です。手柄をたてたというけれど、結局は人殺しです。源平の戦で、たくさんの敵を殺して、返り血をいっぱい浴びながら、どんどん働いたわけです。源平の戦が終わってから、今まで自分が何をやってきたかということを振り返ることになった。殺ししかしていない。それで、この自分は地獄行に違いないと思う。しかし、それが辛くて辛くてたまらないと、法然上人のところに訪ねていったのです。
(悪人を救うと誓われた本願 198頁9行目~198頁13行目)