正信偈唱和
歎異抄
歎異抄講義(上)・本文
似たような話は、外国の童話にもあります。間違って、池の中に斧を落としてしまった。そうしたら、池の中から、神さまが斧をもって出てきた。そして、「お前が落としたのは、金の斧か、銀の斧か、それとも鉄の斧か」といった。それで「私は鉄の斧を落としました。拾っていただいて有難うございます」といった。そうすると、神さまは「お前は正直ものだ。金の斧も銀の斧もあげましょう」といって、全部の斧をもらったという話です。「私が落としたのは金の斧です」というと、「噓つきめ」と叱られた。
正直という善が、金の斧も銀の斧ももらうという幸せをもたらしたのです。このように、いろいろよい結果をもたらすもの、幸せを与えるものというのが善です。
(諸善もおよぶことなきゆえに 201頁13行目~202頁1行目)