正信偈唱和
歎異抄
歎異抄・第三条
一 善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや。しかるを、世のひとつねにいわく、悪人なお往生す、いかにいわんや善人をや。この条、一旦そのいわれあるににたれども、本願他力の意趣にそむけり。そのゆえは、自力作善のひとは、ひとえに他力をたのむこころかけたるあいだ、弥陀の本願にあらず。しかれども、自力のこころをひるがえして、他力をたのみたてまつれば、真実報土の往生をとぐるなり。煩悩具足のわれらは、いずれの行にても、生死をはなるることあるべからざるをあわれみたまいて、願をおこしたまう本意、悪人成仏のためなれば、他力をたのみたてまつる悪人、もっとも往生の正因なり。よって善人だにこそ往生すれ、まして悪人はと、おおせそうらいき。
本日の歎異抄・第三条 講義文
晴れ着を着ているときに肩が凝ったり足が痩れたりというようなことありませんか。一年に一度とか数年に一度、普段は着ることのない羽織袴とか晴れ着、振り袖などを着たときに、感じることはありませんか。私の場合ですと、きらびやかな色の着いた衣を着るときです。本金といって、金で織ったような布地のものもあるのです。そのような衣をつけると、ゴワゴワして、歩くのもぎこちないですし、座るのも大変です。自然でなくなってしまうのです。ですから、高価なものを着れば着るほど、安心してすわれなくなってしまう。
このように安心して座れるという場所があるのではないでしょうか。
(愚かであることの自覚 70頁11行目~70頁15行目)