歎異抄
歎異抄・第七条
一 念仏者は、無碍の一道なり。そのいわれいかんとならば、信心の行者には、天神地祇も敬伏し、魔界外道も障碍することなし。罪悪も業報を感ずることあたわず、諸善もおよぶことなきゆえに、無碍の一道なりと云々
本日の歎異抄・第七条 講義文
「魔界」というのは、魔の世界ということです。魔の世界のものという意味で「魔界」といわれていると思います。魔の世界のよりどころはどこにあるかというと、実は天の世界にあるのです。「他化天の大魔王」ということばが和讃にあります。人に災いをなす、人を惑わせる、仏教の妨げをするものを「魔」というわけです。
(魔界・外道も障碍することなし 186頁5行目~186頁7行目)