正信偈唱和
曽我先生の言葉拝読及び僧侶法話
曽我量深先生の言葉
たましいがあって、そのたましいをこの世に一人の人間として―身という人間の着物を着せて生み出してくれたのが親。たましいは、いつでも親があって、いつでも生んでくれる。死んでからだがなくなると、どこかにまた親があって、たましいを人間としてこのように生んでくれる。
どうしてそういうことになっているか、私どもにはわからん。私どもにはわからんけれども、佛さまはわかっておられるにちがいない。からだは死んでもたましいは死なない。死なないたましいは、またその次に親になって下さる方があって、たましいを人間に生んで下さる。
(『親鸞との対話』五三頁―五五頁)