曽我先生実語抄
【本文】
如来廻向というのは、阿弥陀如来が先ずわれわれを信じていなさる。それが信心の本だ、と。それを、私どもはただ、佛様の慈悲だとやら大慈悲心だとやら、本願だとやら、そういうことだけを並べて、そうして、それを信じなければならんと、そういってすすめるけれども、私は、そういうのは不徹底だと思います。
一番のもとは、阿弥陀如来様が先ず本願を起こすに当たっては、先ず、われわれを信じた上で本願を起こしていなさる。これが大切なことである。
(如来廻向の信心 71頁10行目~71頁15行目)