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Home トップページ  >  今月の法語  >  あの青年は、人の幸せを願い、 人の不幸を悲しむことができる人だ。 しずかちゃんのパパ 『ドラえもん』より

2021年10月
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あの青年は、人の幸せを願い、 人の不幸を悲しむことができる人だ。 しずかちゃんのパパ 『ドラえもん』より

今月のことばは、国民的漫画・アニメであります『ドラえもん』より、しずかちゃんのパパのセリフからです。

「のび太の結婚前夜」というタイトルの話で、のび太君が本当にしずかちゃんと結婚できるか心配になり、ドラえもんと一緒にタイムマシンで未来を見に行く話です。のび太君とドラえもんが見たのは、未来のしずかちゃんが結婚式の前日に不安になって、しずかちゃんのパパに打ち明けるところでした。

「パパ!あたし、およめに行くのやめる!!」

しずかちゃんは結婚への不安を父親にぶつけました。そんな自分の娘にしずかちゃんのパパは優しく語りかけるのです。

「のび太君を信じなさい。」

「あの青年は、人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。それが一番人間にとって大事なことだからね。」

私が子供のころにのび太君を見たとき、なんて情けない奴なんだろうと思いました。自分の不甲斐なさでドラえもんを頼り、関わらなきゃいいのにジャイアンやスネ夫にいじめられ、またドラえもんを頼り・・・というように、私の中では、ドジで貧乏くじを引かされまくり、自分の尻拭いもできず、そのくせ調子に乗りやすく、結果足元を掬われるという人物でした。ですからしずかちゃんのパパのこのセリフも、子供の時は「いいこと言うなあ、けど当たり前のことじゃないか?」程度の印象でした。

では、現在齢二十五の私がその『当たり前』をできているのかどうかというと、首を捻らざるを得ません。「人の幸せを願い、人の不幸を悲しむこと」のなんと難しいことか、とその困難さを突き付けられています。例えば友達の再就職先が決まった、いとこの子供が生まれた、ということを手放しで喜べず、どこか他人事のようにとらえてしまっている自分がいます。また、嫌なことがあった時には自分と同じ思いをすればいいのにと思うこともあります。

『歎異抄』に「弥陀の五劫思惟の願をよくよく案ずれば、ひとえに親鸞一人がためなりけり」という言葉があります。これは親鸞聖人が阿弥陀仏の全ての衆生を救う願いは、まさに自分一人に願われていることなのだと見出した言葉です。つまり他人事ではなく、自分自身の事として受け止められたのです。あの人が言ったから、上司に言われたから、秘書が勝手に、ではなくまず、自分ならばどうなのだろうか、ということが肝要なのです。

のび太君は人の幸せや不幸を自分自身の事として受け止めたからこそ、人の幸せを願い、不幸を悲しむことが出来たのではないでしょうか。それは即ち共感の心です。僧侶としてだけではなく、一人の人間として、人の幸福や苦しみ悲しみを分かち合うことができる、そんなのび太君のような生き方をしたいと強く願っております。

 

證大寺森林公園支坊 神島一誓

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