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2026年01月
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人の想いこそが 永遠であり不滅なんだよ 『鬼滅の刃』

この言葉は、漫画『鬼滅の刃』で、鬼と死闘を繰り広げる登場人物が放つセリフです。作品は大きな反響を呼び、世界中で多くの方の心を掴んでいます。
『鬼滅の刃』の物語は、永遠の命を求める鬼と、鬼によって大切な人を奪われ、鬼殺隊に身を投じた隊士たちの戦いが軸になっています。鬼の親方は永遠の命に執着し、それを阻む鬼殺隊が邪魔で仕方ありません。そこで鬼の親方は自らの血で分身の鬼を増やし、鬼殺隊を滅ぼそうとします。鬼は腕を斬られても再生しますが、鬼殺隊は人間です。斬られれば元には戻りません。戦況だけ見れば圧倒的に不利です。

物語の重要な場面で、鬼殺隊の親方は鬼の親方にこう語りかけます。「君が死ねば、すべての鬼が滅ぶんだろう?」。この言葉を聞いた鬼は狼狽し、だからこそ永遠の命を求めているのだと訴えます。
それに対して鬼殺隊の親方は「人の想いこそが、永遠であり不滅なんだよ」と述べ、命は尽きても、志(こころざし)は受け継がれていくことを語ります。

昨年、仏跡を訪ねてインドのサールナートの寺院跡を訪問した折、現地の方より「父から、日本人は誠実で正直だと聞いたが本当か」と尋ねられました。先祖の生き様が遠い地で私にまで届いていることに感動し、そのこと自体が「想いが受け継がれている」証のように思えました。私も、親や先祖が大切にしてきた願いを相続したいと強く思いました。

そして、時空を超えて大切に伝えられてきたことの代表に、お念仏の教えがあります。釈尊は、仏教が滅びようとする時にも「特留此経 止終百歳」(『仏説無量寿経』)と説き、この教えだけは人々に遺したいと願われました。「百歳」とは、次の世代に託すことを意味します。
この願いを受けて、インドから日本まで、数えきれないほどの親先祖が、お念仏を大切に伝えてきました。そして日本の私にまでお念仏の教えが大切に届けられていることにさらに大きな感動を覚えました。
三明智彰先生より、親から贈り物をいただくときは、私たちは“モノ”ではなく、「私を大切に想う親の気持ち」まで受け取ることが大切だと教えていただきました。

『鬼滅の刃』でも、鬼の親方が滅びれば分身の鬼も滅びます。しかし鬼殺隊の想いは受け継がれ、誰かが倒れても新たに志を受け継ぐ人が現れ、ついには鬼の親方を打ち負かしていきます。願いを受け取るところに、新たな歩みが生まれるのです。そこに私は、親先祖の姿を、そして自分の歩みを重ねて見ます。
私たちは墓参を通して亡き人と語り合い、「命と願いのバトン」を確かめ、受け取ることができます。
願いを受け取り、願いを相続することを、今年も大切にしてまいりましょう。
(證大寺 住職 井上 城治)

 

 

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