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Home トップページ  >  今月の法語  >  つくべき縁あればともない、はなるべき縁あれば、はなるる『歎異抄』

2017年12月

つくべき縁あればともない、

はなるべき縁あれば、はなるる

『歎異抄』

年を重ねるにつれ、最近ずいぶんと時間の進みかたが早く感じます。東日本大震災から6年が経過し、2,017年という年も終えようとしております。

テレビをつければ、芸能界のスキャンダル、北朝鮮のミサイル発射、オリンピックや政治の混乱など話題には事欠かないようで目まぐるしく流されています。
陰暦の12月である師走(しわす)は、一説には僧侶がお経をあげるために忙しく馳せる月をあらわしているそうです。

私も何かと毎日忙しくしているものですが、その反面、暇になると何か虚しさを感じたり、また、自分の記憶に残っていたことが、どんどん忘れ去られていくような寂しさを感じたりもしています。それでも相変わらず、毎日忙しい、寒いなどと言いながら新しい年を迎えようとしています。ただ時間ばかりが過ぎていくという感覚です。

先日のご法事でこのようなことがありました。

つれあいをなくされたご夫人が、夫の十三回忌を迎えたときのことです。お経のお勤めを終えて後ろを振り向いたとき、そのご夫人が涙をうかべ「私もはやく死にたい」と仰るのです。

「つくべき縁あればともない、はなるべき縁あれば、はなるる」とは、『歎異抄』の第六条(真宗聖典628頁)での親鸞聖人のお言葉です。

今日までいろいろとご縁をいただき私たちは命を生かされてまいりました。
「つくべき縁」、「はなるべき縁」に身をゆだね、先立って浄土に往生されてゆかれた親先祖、大切な亡き人の願いに生きていきたいと思うのです。そこに、私たち自身がいつ亡くなっても満足できる人生だったと感謝できる生き方をしたいものです。ともに生涯聞法を通して真実の教え本願念仏に学んでまいりましょう。

船橋昭和浄苑支坊 黒澤浄光

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